お通し | キャプテンズ・バー|オーセントホテル小樽【公式】メインバー
お通し
2020.02.25

Barは西洋文化だが、日本の生活様式で育まれた習慣もある。

そのひとつに「チャーム、チャージ」というシステム、今回この辺りを紹介しよう。

店に入り、席に着くと無条件に発生する料金。バーの場合だと平均で1,000円前後でしょうか?ホステスさんのいるスナックなら2,000円?高級クラブは席に座っただけでン万円とか。

そう、そのアレこそ「お通し」「チャーム」「チャージ」と呼ばれる不思議な請求。

外国人から精算の際「Why?」と納得いただけない機会が度々あるそうで、店側も説明が難しい場合、外国人は除外するケースも多いと聞きます。

所説のひとつに過ぎないが、江戸時代、蕎麦屋で生まれた習慣とも伝えられる。酒を楽しんでいる客に、”蕎麦がき”を出し始めた事がきっかけとされ、蕎麦の注文を通すまでの印とした。

この酒を嗜んでいる時間に付けられた料金が何時しか大衆、今に伝えられていく。

時は過ぎ、夜の世界で浸透していく。

ホステスさんが接客するお店では流石に蕎麦がきでは色気なく、ピーナッツやチョコレートに形を変える。この辺りからテーブルを魅力的にする意味が加わり、魅力的=則ち「チャーミング」が「チャーム」と省され、呼ばれてゆく。

断定はできないが、何れにしても客の動向を店が確認したという合図であり、これからお酒を楽しんでくださいというメッセージと例えて過言ではなかろう。

一方でチャージとの違いは何処か。

簡単に言うと席料を意味し、「貴方の席です。ゆっくりしていってください。」という理由の値段です。チャージが高いところは質の良いサービスに値する金額で、それらは全て共通して提供されるふかふかのおしぼり、煌びやかなグラスに調度品、手入れを欠かさない装花や快適性への衛生費…など諸々を指し、店の基準(クオリティー)を維持する為の協力金という捉え方ともあるようです。

チャームチャージ…

この様に、意外と知られていない疑問、日本独自で派生した習慣を知る事で、バーテンダーとの会話もより弾みそうですね。因みにキャプテンズバーではチャームチャージの類は頂いておりません。

今夜も皆様のご来店お待ちいたしております。